はじめに
アローラ( •̀ᴗ•́ )/
今回は、SVシーズン22のランクバトル シングルバトルで使用した構築を紹介します。
目標のレート2100と最終2桁はあと少しのところで達成できませんでしたが、個人的には久々になかなかいい感じの結果を残すことが出来たので書いてみました。
良かったら見て頂けると嬉しいです。
↓こちらが使用した並びとなります。
※枠の都合により、レンタル削除しました。
構築経緯
今期は新レギュレーション1ヶ月目ということもあってか環境が混沌としており、特にカイリュー・アカツキガチグマ・ブリジュラスの3体は型の匿名性・スペック共に非常に高く、これらに後手に回って対応していくよりも、自分のやりたいことを押し付けた方が勝ちやすそうと感じた。そのため、今期は使う構築の系統を対面寄りのものに絞ろうと考えた(いつものことだが)
序盤に色々と試していたところ、特殊の対面駒としてパワフルハーブ頑丈ブリジュラスとノーマルテラスチョッキアカツキガチグマの2体は特にパワーがずば抜けて高いと感じたため迷わず採用。
続いて、物理の分かりやすい対面駒として格闘テラス命の珠ミミッキュと、フェアリーテラスイバンのみイダイトウ♂を採用。
ここまでのアタッカー達のステロ展開によるサポートと、いのちがけでの1:1交換が可能で、自身の対面性能も悪くないHSオボンコノヨザルを採用。ここまでの5体をベースにし、残り1枠を色々入れ替えながら調整していた。
レート1900までは、並びから雨パを偽装することができ、相手の選出を歪ませられそうなペリッパーを採用。
だが、環境に一定数いた初手の鉢巻ガブリアスに初手からひたすら高火力で殴られるだけで壊滅してしまったり、アローラキュウコンを軸とした壁展開に対して不利をとってしまうことが多く、これらにある程度勝てないようではここからは厳しいと判断し、選出画面でほぼ置物と化していたぺリッパーを外し、草テラス+鬼火でガブリアスを誤魔化せたり、レイジングブルによって壁を破壊しつつアローラキュウコンの弱点を突ける炎パルデアケンタロスを投入。
しかしそれでも思うように勝てず、足りない頭で色々知恵を振り絞ってみたところ、「敢えて初手ガブリアスを誘いつつ上から氷テラバで倒せて、アローラキュウコンにも強いポケモンを使えば良いのでは?」と思い、最後の補完枠&地雷枠として気合の襷氷テラスオオニューラを採用。こうしてひとまず構築が完成した。
コンセプト
・対面で殴り勝つ。
・単体の対面性能が高く、相手にテラスタルを強要させやすいポケモンを多く採用することで、単純な力負けを減らす。
・本来不利な相性を奇襲によって覆しつつ数的有利を取り、いざという場面では追加効果による上振れも狙う。
個体紹介
ガチグマ(アカツキ)@とつげきチョッキ
テラスタイプ:ノーマル
特性:しんがん
性格:ひかえめ
実数値:213-x-141-198-86-86
努力値:H196 B4 C196 D4 S108
技:ブラッドムーン/だいちのちから/ハイパーボイス/しんくうは
※こちらのべいーさんの記事と同様の調整を使わせて頂きました。
レギュH環境最強の特殊アタッカー。今回はオーソドックスなチョッキ型を採用。単純にノーマルテラス込みでの火力が化け物じみており、通りの良い相手に対してはとりあえず選出してテラスタルを切ってブラッドムーンやハイパーボイスを押しておけば、それだけでいつの間にか壊滅していることも珍しくない。
また、HSに多く割いた調整のおかげで、ガチグマミラーでは環境にいた襷持ち以外の個体にはほとんど上を取られることがなく、HBの欠伸型等であれば上からテラス+ブラッドムーンで無償突破、襷持ちに先制された場合でも相手のブラッドムーン+真空波を耐えて殴り勝てるため、非常に使い勝手が良かった。
このルールでは伝説のポケモンとパラドックスポケモンは使用できないはずなのだが、禁止伝説とすら渡り合えるレベルのスペックを持つこのポケモンが何故一般ポケモンとして使用可能なのか疑問しかない。出来ることならバトルディレクターの森本さんに理由を聞きたすぎる。
ブリジュラス@パワフルハーブ
テラスタイプ:ステラ
特性:がんじょう
性格:おくびょう
実数値:165-x-151-177-85-150
努力値:B4 C252 S252
技:ラスターカノン/りゅうせいぐん/エレクトロビーム/あくのはどう
調整意図
CS:特化&最速
B:余り
レギュF環境の頃から好んで使用している特殊アタッカー。主に2番手以降に選出していた。以前と変わらずテラス+エレクトロビームで1体倒し、後続のポケモンにC1段階上昇+テラス補正がかかった高火力のラスターカノンや流星群を叩き込める点が強み。
序盤は4つ目の技にメテオビームを採用していたが、特に撃ちたい相手であるウルガモスが中盤以降はかなり数を減らしていたため、一貫しやすく遅いサーフゴーに対する打点にもなったり、上からの怯みも狙える悪の波動に変更。この変更によって拾った試合も幾つかあった。
今期はレギュFの頃と違い水ウーラオスやオーガポンが不在のためそこまで通りは良くなさそうだと思っていたが、アシレーヌやママンボウ、アーマーガア等に弱点を突くことができるという、現環境では貴重な高火力の電気打点を持っている点、型の判別が困難なブリジュラスというポケモン自体が読み合いにおいて理不尽な性能を持っているという点で、序盤から終盤まで一貫して活躍してくれた。
ミミッキュ@いのちのたま
テラスタイプ:かくとう
特性:ばけのかわ
性格:ようき
実数値:131-142-100-x-125-162
努力値:H4 A252 S252
技:ドレインパンチ/じゃれつく/かげうち/つるぎのまい
調整意図
AS:特化&最速
H:余り
水ウーラオス、炎オーガポンが環境から消えたことにより復権した物理アタッカー。ガチグマやブリジュラスを大きく削ることが出来るように格闘テラス+ドレインパンチを採用し、ミラーで先制しやすいように最速個体を使用していた。
当初の狙い通り、序盤~中盤辺りまではガチグマやブリジュラスを剣舞ドレインパンチで大きく削れたり、カイリューのノーマルテラスに対してドレインパンチで切り返すことが出来たりと頼もしいポケモンだったが、終盤はガチグマが対面で毒やフェアリーテラスを切ってくることが増えたりカイリューのノーマルテラスが激減したことや、最速にしているせいで火力不足を感じたりと、やや環境への通りが悪かった感は否めない。
耐性を変更させずに一致技を強化出来るステラテラスや、搦手に抗える呪い等も気になってはいたが、試す時間が足りなかった。
イダイトウ(オス)@イバンのみ
テラスタイプ:フェアリー
特性:てきおうりょく
性格:いじっぱり
実数値:195-180-114-x-95-102
努力値:A252 B228 S28
技:ウェーブタックル/おはかまいり/アクアジェット/こらえる
調整意図
A:特化
S:遅めのカイリュー抜き
B:残り全て
2番手以降に出すいつもの魚。
今期は苦手なチオンジェンやトドロクツキが不在であり、択になりやすいノーマルテラスカイリューが体感ではあるが減少していた一方、代わりに微不利なブリジュラスやマスカーニャ、ミミッキュが増加していたため立ち位置としては良くも悪くもない?という印象。
ただ、レギュGの禁止伝説環境でイダイトウがそこまで環境に多いポケモンではなかったためか、堪える+イバンのみが以前より素直に通ることが多いように感じた。相変わらず通る相手に対しては滅法強い。
テラスタイプは耐性が優秀なフェアリーを選択した。
コノヨザル@オボンのみ
テラスタイプ:ほのお
特性:やるき
性格:ようき
実数値:217-136-100-x-110-156
努力値: H252 A4 S252
技:ふんどのこぶし/ローキック/いのちがけ/ステルスロック
調整意図
HS:いのちがけの打点を伸ばすためHP最大&最速
A:余り
初手要員。起点作りなのに何故か時々相手を1体以上持っていく猿。初手に出てくるカイリューやセグレイブ、持久力ブリジュラス等のそこそこ耐久のある厄介なポケモンを一撃で相打ちに持っていけるのが単純ではあるが強力。
特性は序盤使っていた時は精神力にしていたが、上から怯ませてくるパオジアンやイーユイが環境にいないため、オオニューラやキノガッサ、ドーブル等の眠り対策をするために途中からやる気に変更した。
ローキックは相手のマスカーニャやオオニューラ等に対してSを逆転させてから憤怒の拳で倒すために入れていたが、正直あまりしっくりこなかったためグライオンに隙を見せない冷凍パンチや挑発等にしても良かったかもしれない。
テラスタルは積極的には切らないが、耐性変化が優秀な炎を選択した。
オオニューラ@きあいのタスキ
テラスタイプ:こおり
特性:どくしゅ
性格:いじっぱり
実数値:155-200-80-x-101-172
努力値: A252 D4 S252
技:フェイタルクロー/インファイト/テラバースト/はやてがえし
調整意図
AS:特化&準速
D:余り
今期のMVP。構築の穴を埋めるために終盤に投入した補完枠&地雷ポケモン。主にガブリアス、グライオン、アローラキュウコンと、耐久が低めな先制技持ち全般に対するメタとして採用した。
今回の構築には浮いているポケモンが1体もおらず、相手が鉢巻やダイス持ちのガブリアスを採用している場合は初手に来る確率がかなり高かった。そこでこのポケモンに氷テラバーストを採用することで返り討ちにすることが可能。ガブリアスを無償突破した後も、裏にいる先制技持ちに対して等倍以上で殴ったあと疾風返しでトドメを刺したり、他にも増加していた初手の襷ガチグマにも毒手や疾風返しを駆使することでかなりの確率で殴り勝てるのがとても強かった。従来通り、毒手やフェイタルクローによる追加効果も凶悪。疾風返しも接触技のため、毒手の発動対象となる。
ただ、あまりにも欲張りすぎた技構成にした結果、サーフゴーに対して無力になってしまった点、イダイトウと同時選出するとイバンがバレてしまう可能性がある点がややネック。
選出パターン
+ +どれか2体
基本選出。コノヨザルでステロ展開→いのちがけで退場。残った相手をこちらの後続2体で削り切る。ステロが必要なさそうな相手に対しては、ガチグマやオオニューラを初手に置いてひたすら負荷をかけていくことも多かった。
+or or+
対受けループ選出。コノヨザルでステロ展開→いのちがけで削りを入れた後、2番手のポケモンでひたすら削り、ラス1イダイトウでなんとかする。イダイトウの威力150お墓参り連打でヘイラッシャを突破できるため頑張れば崩せることもあるが、グライオンの素早さや、そもそもの相手の選出によっても大きく左右されるためあまり安定はしなかった。(正直今回は受けループは切っていた)
@2
ガブリアスやアローラキュウコン入りに対しての選出。
ガブリアスをオオニューラの氷テラバーストで奇襲し、裏のポケモンに削りを入れられればかなり有利に戦うことができる。アローラキュウコンに対しても、フェイタルクローが抜群で通り、状態異常も狙えるため勝率は悪くなかった。
他、ドーブルバトンに対してはあえて2番手以降にコノヨザルを置くことでキノコの胞子からの展開を阻止したり、バトンから出てきた遅めのアーマーガア等をいのちがけで狩ることも可能。
(あとは臨機応変に選出。イダイトウは初手に置かない)
苦手な相手
最速グライオン
ガチグマのハイパーボイスやオオニューラの氷テラバーストで対策した気になっていたが、それでもガチグマとの対面で鋼テラスで凌がれたり、不利対面を作られてからまもみがループで嵌められてしまうことがあったためかなりキツかった。
グライオンの身代わりが残っている状態から切り返す手段に乏しかったのが敗因かもしれない…。
サーフゴー+マスカーニャが同居している構築
どちらか1体のみであれば問題無いが、同居していると対処が難しい試合がそこそこあった。マスカーニャが鉢巻持ちだと上から負荷を掛けられ続けてしまうので厳しい。
ガチグマとブリジュラス両方に有利なチョッキ持ちポケモン
ガチグマやブリジュラスによる特殊技のゴリ押しが通らず、苦戦を強いられることが多かった。
こちらの構築全体に技の通りが良いチョッキコノヨザルと、型の読みにくいチョッキカイリューは特に辛い相手。
結果
メインロム TN:ブラック 最高97位 レート2097/最終193位 レート2045
サブロム TN:邪神アバター 最高最終レート2055/最終166位
(記念写真 みんなありがとう)
最後に
レギュGでは全シーズンボロボロで全て最終4桁で終了しており、最近は辛い時期が続いていましたが、今期は全体的な結果としては悪くない方かなと思っています。
最終日は2ROM2000のところから開始して途中片方4桁まで溶けたものの、そこから気合いで両方とも2050以上のところまで上げ、メインの方は2100&最終2桁チャレンジまでは来ることが出来ました。ですがその試合であと少しのところで負けてしまい、そこからママングライに2連敗した挙句、最終戦でテラスタルを切っていないグライオンにエレクトロビームを撃つという致命的なミスを犯してしまったため、精神的に限界と判断し撤退しました。
後から知ったのですが、2100チャレンジの試合でマッチングした相手の方が、その試合勝ったことにより初めて最終2桁を達成していたそうで、逆にこちらが勝っていれば最終順位を更新(おそらく70位代くらい?)出来ていたようです。本当に悔しすぎる…。
とはいえ、レギュレーションHは個人的にSV全体の中でもかなり楽しいルールだと感じたのと、まだまだ使ってみたいポケモンがたくさんいるので来期以降も引き続き無理のない範囲で取り組んでいきたいと思います。
あと、そこまで無視していた訳ではなくある程度対処出来るようにしていたつもりなのですが、グライオンに為す術なく嵌められて負ける試合が多すぎたので、来期はもっとしっかり対策を考えます。
ここまで読んで頂きありがとうございました。