にわかポケ勢のメモ帳

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【SVシーズン4シングル使用構築】のろいのろいマウンテン【最終365位 レート2019】

はじめに

アローラ( •̀ᴗ•́ )/
今回は、SVシーズン4のランクバトル シングルバトルで使用した構築を紹介します。

シーズン2ではクエスパトラ軸の対面構築、シーズン3ではキョジオーン+呪いの定数ダメージギミックを軸とした対面構築を使用していました。(シーズン2と3のものはメインサブいずれも最終3桁に残れなかったので記事は書いていません)
今期はそれらの経験を踏まえ、前期までで使い勝手が良かったポケモンを引き続き採用しつつ、大まかな戦術を変えずに戦える対面構築を目指して組みました。そのため、今回はシーズン4のみでなく、シーズン2〜4までの総括記事とするつもりで書きましたので、良かったら最後まで読んで頂けると嬉しいです。

↓こちらが使用した並びとなります。

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構築経緯

①まず始めに、無理なく対面構築に組み込むことが可能で、数的有利を取った際にアドバンテージを取りやすい襷呪いドラパルト&ミミッキュを採用。この2体+テラスタルを切るアタッカー複数体を構築全体の軸にしようと考えた。


②初手テラスアタッカーとして、最低限の耐久を持ちつつルミナコリジョンでひたすら殴るだけで積極的に崩しを行える炎テラスオボンクエスパトラ&奇襲性能が高く、受け回しに滅法強い剣舞いかさまダイス炎テラスキノガッサを採用。


③ドラパルトとミミッキュが選出しづらい場合に、終盤の掃除役として使えそうな悪テラスドドゲザンを採用。


④最後に、初手でも死に出しでも無理なく選出できそうなポケモンが1体欲しかった。レート1900までは突撃チョッキ持ちの水テラスちからずくハルクジラを採用していたが、そこまで選出率が高くなかったのと火傷に無抵抗であり、メインウェポンの氷柱落としが命中不安な点が気になった為、より数値が高くそれらの弱みを解消できる、同じく突撃チョッキ持ちの電気テラスセグレイブを採用して構築が完成した。

 

コンセプト

・初手テラスタルによる奇襲で数的有利を取り、呪いで詰めることを基本戦術とすることでテラスタルや交代の択を極力排除し、機械的に動いて勝てる試合を増やすことを目標とする。
・受け回し構築や身代わり、バトンを使用するギミック構築に対して隙を見せないようにする。
・先制技を多く採用することで、積みアタッカーに簡単に全抜きされないようにする。

 

個体紹介


キノガッサ@いかさまダイス
テラスタイプ:
ほのお
特性:テクニシャン
性格:いじっぱり
実数値:167-200-100-x-80-91
努力値:H252 A252 S4
技:タネマシンガン/マッハパンチ/テラバースト/つるぎのまい
調整意図
HA:極振り

S:余り

 

今期のMVP。
地雷枠であり、低速受け回しを1体で壊滅させる初手テラスポケモン
技構成はメインウェポンのタネマシンガンとマッハパンチ、アーマーガアやサーフゴーに致命傷を与えるテラバースト、ラストに受けを崩しやすくし、火力を増強する剣の舞を採用。

剣舞+テクニシャン補正込みのタネマシンガンの火力が凄まじく、一般的なチョッキテツノカイナ程度の耐久なら倒すことができる。また、4発でHB特化クレベースですら65.3〜79.2%のダメージが入るため、草技が等倍のポケモンでこのキノガッサに対して受けに回ることはほぼ不可能と言ってもいい。

基本的には初手で出し、弱点を突かれそうな場合はテラスタルを切り、そうでない場合は相手を見てタネマシンガンか剣舞から入ることが多い。
行動保証が無いため一見心許ないように見えるが、等倍でも陽気ガブリアスの逆鱗程度の火力なら1発耐えることができる。セグレイブ対面ではつららばり、ハバタクカミ対面ではムーンフォースを9割くらいの確率で撃たれるのでテラスタルを切って返り討ちにする動きがよく決まった。先制技があるため1体倒して即退場になることが少なく、後続に削りを入れやすい点も○。

相手の初手モロバレルに対して動きづらくなってしまう点や、カイリューやラウドボーンがいる場合に選出しづらくなってしまう点が弱みではあったが、それを除けば意外と使いやすく、爽快感もあって楽しいポケモンだった。
今回は剣舞を採用したが、従来のキノガッサと同様にキノコの胞子を採用しても面白いかもしれない。

 


エスパトラ@オボンのみ
テラスタイプ:ほのお
特性:かそく
性格:ひかえめ
実数値:188-x-101-154-86-127
努力値: H140 B164 C148 D44 S12
技:ルミナコリジョン/マジカルシャイン/テラバースト/まもる
調整意図
HD:特化眼鏡ハバタクカミ&サーフゴーのシャドーボールを最高乱数以外耐え

B:余り
C:11n
S:加速2回発動でスカーフガブリアス抜き

※こちらの調整は、シーズン3のおしんさんが使用されていたものをそのまま使わせて頂きました。

【ポケモンSV S3 最終50位】対面重視ギャラハリテヤマクッション【シングル 構築記事】 - おしんのポケモンメモ置き場

 

2体目の初手テラスポケモン。加速持ちポケモンが持ってはいけない性能を詰め込んだ怪鳥。
技構成は「確定D2段階ダウン」というラティオスも真っ青になるレベルの壊れ効果を持つルミナコリジョン、悪タイプに対する貴重な打点のマジカルシャイン、鋼に対する打点のテラバースト、特性発動のためのターン稼ぎや、相手の技の様子見に使える守るを採用。

この型はシリーズ2のルールになってから採用率が高く感じたため、最初は対策されすぎて動きづらくないか不安だったが、実際使ってみると意外とバトン型を想定した動きをされることが多く、序盤はルミナコリジョン連打+裏のドラパルトミミッキュで殴るのみでイージーウィンを拾える試合も多々あった。だが、終盤では上位帯で初手チョッキコノヨザルやSを落としたチョッキセグレイブを出されることが急増しており最終日には環境的にかなり向かい風となっていた感は否めない。

来期からのレギュレーションCルールでは強力な悪タイプが4体参戦するため、この型をそのまま使い続けることは非常に厳しくなると予想している。今後このポケモンを使うなら他のテラスタイプや型を考えた方が良さそう。

 

ドラパルト@きあいのタスキ
テラスタイプ:ノーマル
特性:すりぬけ
性格:むじゃき
実数値:163-141-95-152-85-213
努力値:A4 C252 S252
技:シャドーボール/りゅうせいぐん/ふいうち/のろい
調整意図
CS:極振り&最速
H:余り

 

試合中盤〜終盤の削り要員。主にキノガッサかクエスパトラで相手を1体以上削った後にこのポケモンで2体目を倒し、ラスト1体に対して呪いを撃ちつつ退場。こちらのラスト1体のミミッキュやドドゲザン、セグレイブで倒せる範囲を広げる役割を担っていた。

シリーズ2ルールにおける参戦可能ポケモンの中では、マルマインやスカーフ持ち、特性が発動したテツノツツミやハバタクカミを除けば最速である点、特性により相手の壁や身代わりを貫通できる点が強み。特殊技メインの型であるため、クエスパトラとの相性も良い。

呪いという技が特に強力で、定数ダメージにより相手のバトン展開を阻害したりカイリューマルスケを毎ターン潰して裏に繋ぐことができる。今作では特性マジックガードポケモンがまだ存在しないため呪いの通りがとても良かった。

テラスタイプはノーマルとしているが、基本的には初手のポケモンでテラスタルを切っていたためそこまで切る試合は無かった。稀にミミッキュやソウブレイズ対面で役立つくらい。

弱点は素の火力が低い点と、連続技に弱い点、ゴースト技がメインウェポンのためどうしても相手とのテラス択が発生してしまう点、そして流星群が命中90である点。特に最後が致命的で流星群外しで負けに直結する試合があったが、威力自体は高く、ヘイラッシャやラウドボーンに対して連打できて強力な打点であるため最後まで頼らざるを得なかった。

 

ミミッキュ@いのちのたま
テラスタイプ:フェアリー
特性:ばけのかわ
性格:いじっぱり
実数値:131-156-100-x-125-148
努力値:H4 A252 S252
技:じゃれつく/かげうち/つるぎのまい/のろい
(最終日の数戦のみ、つるぎのまいの枠をでんじはで使用)
調整意図
AS:極振り&A特化
H:余り

 

サンムーンで登場して以降、対面構築の定番となったポケモン。アタッカー性能・ストッパー性能・詰ませ性能どれも高く、この構築においても重要なポケモンとなってくれた。

技構成はメインウェポンのじゃれつくと先制技のかげうち、殴り勝てる相手を増やすための剣舞、このポケモンを2体目に出した際にドラパルトと同様裏に繋ぐための呪いを採用。ヘイラッシャで止まることが無いのでストレスを感じず使うことができた。

最初使い始めた時は攻撃範囲が狭く感じたが、剣舞と合わせれば十分な火力が出せるため使い続けているうちに全く気にならなくなった。あまりテラスタルを切った試合は多くないものの、フェアリーテラスタル込みのじゃれつくであれば等倍相手なら凄まじいダメージを叩き出すことができる。(H振りのみのB補正キョジオーンに80.1〜95.6%程度)

最終日は剣舞を積む余裕が無い試合が多かったため途中で電磁波を採用したが、こちらは正直そこまで強く感じなかった。

弱点はじゃれつくが命中90である点と、最速セグレイブに上を取られる点、相手のテラス択を当てないと負けてしまう局面が多々あった点。特に最終日にノーマルテラスハバタクカミが増えており、読み違えたら負ける試合が多かったのが辛かった。

 

ドドゲザン@おんみつマント
テラスタイプ:
あく
特性:そうだいしょう
性格:いじっぱり
実数値:205-205-141-x-106-72
努力値:H236 A252 B4 D4 S12
技:ドゲザン/けたぐり/ふいうち/つるぎのまい
調整意図
H:可能な限り全て
A:特化
BD:余り
S:同族+2

 

終盤の掃除役。こちらはラスト1体で出すことが多く、主にドラパルトとミミッキュどちらかが選出しづらい場合に選出し、剣舞から全抜きを狙うことが多かった。

技構成はドドゲザンの代名詞とも言えるドゲザンと不意打ち、全抜き性能を底上げする剣舞、ミラーやトドロクツキ意識でけたぐりを採用。ハサミギロチンは理論上最強の技だとは思うが、序盤に試していた感じ普通に殴っていたり剣舞を積めていれば勝てた試合が多かったため、今期は使用しない方向で構築を組んでいた。

持ち物を隠密マントにしている理由はキノガッサが選出できない場合にキョジオーンを気持ち対策しつつ、追加効果による運負けを減らすため。フェアリーテラスや鉄壁を積まれてしまうと厳しいが、全体的な勝率はそこまで悪くなかった。また、極力交代しないとは言ってもドドゲザン自体は受け出し性能がそこそこあるポケモンであるため、シャドボを受ける際にDダウンに怯えずに済むのはありがたい。

弱点は不意打ち択が発生する場面が多い点。終盤に日和って択を外した試合が幾つもあったため、プレイヤーの立ち回りがまだまだ未熟であることを思い知らされた。

見た目や性能は9世代で1番好きなポケモンなので、今後も使っていこうと思う。

 

セグレイブ@とつげきチョッキ
テラスタイプ:でんき
特性:ねつこうかん
性格:いじっぱり
実数値:207-216-112-x-106-123
努力値:H132 A252 S124
技:きょけんとつげき/じしん/テラバースト/こおりのつぶて
(最終日の数戦のみ、きょけんとつげきの枠をつららばりに変更して使用)
調整意図
H:余り
A:特化
S:準速キノガッサ抜き

※セグレイブはレート1900以降の対戦で使用。レート1900まではいじっぱり AB252 D4振りのみずテラスタルハルクジラ@とつげきチョッキを使用した。技構成はつららおとし/アクアブレイク/ばかぢから/こおりのつぶて

 

①セグレイブ

凄まじい対面性能を誇るパルデアの600族。キノガッサやクエスパトラがどうしても出せない場合の初手や、ここまでのポケモンよりも通りが良さそうな場合に死に出しで削りを入れる要員として採用した。アーマーガアやヘイラッシャに無力となってしまうのが嫌だったため電気テラスで使用。それなりに活躍はしてくれたが、ミラーで不利になってしまう点や、コノヨザルの増加のせいでそこまで信用することができず、実際のところあまり選出率は高くなかった。

今思えば、フェアリーテラスであればそれらの弱点をカバーできるのでそちらを試しても良かったかもしれない。

②ハルクジラ

二足歩行で口の構造が怖い謎のクジラ。テラスタルに依存せず、相手のセグレイブに気持ち強めなのと物理特殊共に最低限の耐久がある点、ちからずくのおかげでそこそこ火力が出る点が強みだった。水テラスタルアクアブレイクでゴツメ以外のサーフゴーにもそれなりに渡り合えるのも良い。

アイススピナーではちからずくの補正がかからないためつららおとしを採用していたが、この技も命中不安が常に付きまとうのと、ハルクジラ自体の選出時点での圧があまり無いため最終的にはセグレイブとチェンジしてしまったがポテンシャルは十分に秘めているポケモンだと思う。

 

選出パターン

++
エスパトラで1体倒し、2体目にルミナコリジョンを入れて退場。2体目をドラパルトで倒してラスト1体に呪いを入れる。ラスト1体をミミッキュで詰める。非常に単純な動きだが、この動きをさせてもらえさえすれば簡単に勝つことができた。

のどれか1体+のどれか2体

通りの良さそうな初手テラスで数的有利を取り、裏で状況次第で呪いを入れつつ殴り勝つことを狙う。
キノガッサかクエスパトラを初手に出す場合は、裏からセグレイブを出すこともあった。

苦手な相手

コノヨザル@とつげきチョッキ
終盤に増加したこのポケモンが非常に辛く、キノガッサ・クエスパトラ・セグレイブの全員が殴り負けてしまい数的不利を取ってしまうことが多かったため非常にキツかった。
普通のビルド残飯であれば微有利だったが…。

テツノカイナ
体感そこまで多くなかったものの、このポケモンも裏から出てきた際にやや厳しかった。
ミミッキュ剣舞じゃれつくでゴリ押したり、呪いを駆使すればなんとかならなくもない。

マスカーニャ
普通の襷アタッカーやどくびし展開、拘り持ち等型が多く、読みづらかった。
どくびしで裏のドラパルトやミミッキュに毒を入れられてしまうと特に不利な展開となる。

カイリュー
結局このポケモンが1番辛い。テラスタルのタイプがノーマルやフェアリーや飛行のみであればまだ対処できたが、最近は炎や水等多岐に渡りつつあるためこのポケモンに安定して勝つことは不可能だと思った。

結果

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メインロム TN:ブラック 最高/最終365位 レート2019

 

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サブロム TN:增田順一AI 最高304位 レート2024/最終1423位 レート1914

 

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(記念写真)

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(1900まで連れて行ってくれた🐳)

最後に

なんとかシーズン1以来の最終3桁&順位を更新することができました。
使っていた構築自体は、強いかどうかはともかく中々自分の手に馴染むものが組めたかなと思います。
ですが、最終日にサブロムで2000から潜ったところ、急激な環境の変化と択負け、命中90技外しで一気に失速してしまったので、これらにうまく対応できないとこの先厳しいな…と感じました。
また、構築全体がかなり前のめりになってしまっていたので、クッション枠を1体は入れた方がよかった気もしますね…。

シーズン5からは準伝説も解禁され、また一段と難しい環境になりそうですが引き続き取り組んでいければと思うのでまたよろしくお願いします。

ここまで読んで頂きありがとうございました!